2019年05月26日

『ブルー・スチール』:J.L.カーティスさんの演技を楽しみましょう

データ
『ブルー・スチール』

評価:☆☆☆☆☆・・・・・
年度:1990年
鑑賞:2019年BS/CSで視聴。
監督:キャスリン・ビグロー
製作:オリヴァー・ストーン、エドワード・R・プレスマン
俳優:ジェイミー・リー・カーティス ロン・シルヴァー クランシー・ブラウン ルイーズ・フレッチャー 
   エリザベス・ペーニャ フィリップ・ボスコ ケヴィン・ダン トム・サイズモア 
   リチャード・ジェンキンス マット・クレイヴン
製作国:アメリカ
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『ブルー・スチール』:J.L.カーティスさんの演技を楽しみましょう

WOWOWより


コメント

『エイリアン』(1979)、『羊たちの沈黙』(1991)、『スリー・ビルボード』(2017)の三作品を足して5で割ったような作品でした。

三作品と同じく女性が活躍する映画なのですが、(未来が舞台の『エイリアン』はさておき)『羊』や『スリー』ほどの男性中心職場でのミソジニー(女性蔑視)は描かれません。
また、『エイリアン』におけるウェイラン・ユタニ社や『スリー』の閉鎖的田舎町のような分厚い壁も登場しません。
悪役・敵役の設定にも魅力が感じられません。(ま、レクター博士やエイリアンは特別ですけれど。)
主人公ミーガン個人の正義感だけで突っ走る作品ですから、どうしても話が浅くまたは小さくなってしまいます。
ちなみに、同監督の社会派作品『デトロイト』でも、残念ながら掘り下げ不足を感じましたから、ビグロー監督は映画に哲学性は必要ないとするタイプかもしれません。

悪役男性はストーカー、主人公の女性は警官、という設定は目新しく感じました。
映像には雰囲気が漂っています。

DV父親が登場します。ミーガンが警察官を志望した隠れた動機なのかと予測しましたが、それらしい示唆はありません。
とってつけたような印象で、ミーガンのリアルさを補強しないのです。ここも掘り下げ不足です。
ただ、母親役に『カッコーの巣の上で』のあの看護師長を演じたルイーズ・フレッチャー さんが起用されていて、なんだかとても喜んだ私です。

ブルー・スチールとは青光りする鋼鉄の銃のこと。
銃の生々しさはたっぷり表現されていました。


退屈はしません。一気に最後まで見ることのできる引き締まった作品です。
主演のジェイミー・リー・カーティスさんのキリリとした表情と時折見せる笑顔には魅了されます。
ミーガン頑張れ!志村ミーガンうしろ!



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Posted by gadogadojp at 10:00│Comments(0)映画
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