2019年07月24日

『悪魔のいけにえ』:チェーンソウ殺人と言えばこれですから

データ
『悪魔のいけにえ』
The Texas Chain Saw Massacre
評価:☆☆☆☆☆☆☆・・・
年度:1974年
鑑賞:封切り後にレンタルビデオで鑑賞。2019年BS/CSで再視聴(公開40周年記念版)。
監督:トビー・フーパー
俳優:マリリン・バーンズ(サリー) ポール・A・パーテイン(フランクリン)
   ガンナー・ハンセン(レザーフェイス) エド・ニール(ヒッチハイカー) ジム・シードウ(父、コック) 
製作国:アメリカ
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『悪魔のいけにえ』:チェーンソウ殺人と言えばこれですから




コメント

いわゆるスプラッタ・ホラーのジャンルの中では最高傑作ではないでしょうか。
以降のホラー映画に大きな影響を与えました。

もったいぶらないでいきなり登場するレザーフェイス、
真に迫る金切り声をひたすら叫んで逃げ続けるサリー、
カナヅチを握る力もない超長寿のじい様がそれでも持たされれば振り下ろす姿、
それを面白がりすぎる子や孫たち、
BGMがなくただ効果音が響き渡ること、
ガソリンスタンドで人肉バーベキューを食べさせられても気づかぬ若者たち、
血しぶきが飛ばないのに残酷さを感じさせる殺人シーン、
殺戮に失敗したレザーフェイスがチェーンソーを振りながら踊る美しい場面、
そして低予算ゆえの荒い粒子の映像が時々揺れるドキュメンタリータッチ。

笑っていいのか怖がっていいのかわからないまま観客は映像に翻弄されていきます。

場所は米国中西部。テキサスあたり。かつての牛の屠殺場の存在が伏線としてはられています。
もっとも洋の東西を問わず牛馬を屠る仕事人は真剣で仕事は神聖です。この殺人鬼と同一次元に感じてはなりません。観客はこの点はしっかりおさえておかなければなりません。

邦題は例によって安直。悪魔は関係ありません。殺人鬼家族は悪魔ではなく、人間たちです。デフォルメされた部分を削ぎとれば、なに、どこででも起こりそうな事件かもしれません。ただアジアのような人口密度が高い地域では実行が難しいので、そういう意味ではアメリカらしい犯罪と言えそうです。




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Posted by gadogadojp at 10:00│Comments(0)映画
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