2018年10月14日
『007/ゴールドフィンガー』
データ
『007/ゴールドフィンガー』
評価:☆☆☆☆☆☆☆☆・・
年度:1964年
鑑賞:封切り時にスクリーンで鑑賞。その後何度かビデオ等で、また2018年BS/CSで視聴。
監督:ガイ・ハミルトン
原作:イアン・フレミング
音楽:ジョン・バリー
主題歌:シャーリー・バッシー
俳優:ショーン・コネリー(ジェームズ・ボンド) ゲルト・フレーベ(ゴールドフィンガー)
ハロルド坂田(オッドジョブ) オナー・ブラックマン( プッシー・ガロア:空中サーカス団長)
シャーリー・イートン (ジル・マスターソン:金粉を塗られて殺害される姉)
タニア・マレット(ティリー・マスターソン:オッドジョブの帽子で殺害される妹)
マイケル・メリンジャー バート・クウォーク セク・リンダー
バーナード・リー(M) デスモンド・リュウェリン(Q) ロイス・マクスウェル(マネーペニー)
製作国:イギリス
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コメント
合衆国保有の金塊を放射能汚染させて自ら所有する莫大な金の値上がりを図る資本家ゴールドフィンガー。
その企てを阻止しようとするジェームズ・ボンドら米英の情報部。
もちろん美女がたくさん登場。ボンドのユーモアや博識も健在。
ボンドカーはアストンマーチンに変更されました。
映画化三作目。ここから純娯楽色が強まります。
原作者イアン・フレミングさんの007シリーズ著作は全て、しかもたぶん刊行順に読んでいます。
『カジノ・ロワイヤルCasino Royale』、『死ぬのは奴らだ Live and Let Die』 、『ムーンレイカー Moonraker』、『ダイヤモンドは永遠に Diamonds Are Forever 』『ロシアから愛をこめて From Russia, With Love』 、『ドクター・ノオ Doctor No』、と続いて第七作がこの映画の原作となった『ゴールドフィンガー Goldfinger 』でした。
中学生〜高一の頃にまとめて読んだのですが、『ゴールドフィンガー』あたりから飽きてきました。もともとリアルなスパイ小説ではないのですが、少し荒唐無稽がすぎる、というか、フレミングさん自身の(このシリーズの)限界だったのでしょう。
一方、ショーン・コネリーさん主演の007シリーズの映画(全六作)も全て観ています。
皮肉なことに、小説では飽きてきたきっかけとなった『ゴールドフィンガー』でしたが、映画では一番好きな作品になりました。
(小説刊行の順に映画化されたわけではありません)
フィオートノックスを放射能汚染する、
そしてそのために毒薬を空中散布する、
などという無理筋の設定にはなっていますが、そもそも殺人許可証を持つなどという設定そのものが絵空事なのですから、構わないのではないでしょうか。
ショーン・コネリーさんが前二作よりも渋みを増し(by 妻)、次々と変わる展開が飽きさせません。
それに何よりもシャーリー・バッシーさんのあの歌唱。
中学生の頃、深夜ラジオで毎日毎日流れてきたために、夜の匂いとともに私の人生の大事な記憶になっています。
James ReedさんのYoutubeから
そして忘れてはならない日系米国人レスラー、ハロルド坂田さんのあの笑顔と帽子。
坂田さんはかつてのロンドンオリンピックで銀メダルを獲ったウェイトリフティングの選手だったのです。
批評
学校だったのです、007シリーズは。
世界の美しい景色や色々な民族の文化、
自動車や航空機など新しいマシン、
英国人の立ち居振る舞い、
中でもユーモア。
本作にも英国流ヒューモアはたくさん登場しますが、
縛り付けられたボンドがレーザーで股から真っ二つにされようかというとき、
「デモンストレーションをありがとう」と強がるような、
あのどこかトボけた上から目線のユーモアは、とても勉強になりました。
今の若い世代がいきなりこの作品を観たとすると、
私のこの高評価には驚かれると思いますが、
文化は積み重ねられていくものですので、
そこを理解していただければ嬉しいです。
『007/ゴールドフィンガー』
評価:☆☆☆☆☆☆☆☆・・
年度:1964年
鑑賞:封切り時にスクリーンで鑑賞。その後何度かビデオ等で、また2018年BS/CSで視聴。
監督:ガイ・ハミルトン
原作:イアン・フレミング
音楽:ジョン・バリー
主題歌:シャーリー・バッシー
俳優:ショーン・コネリー(ジェームズ・ボンド) ゲルト・フレーベ(ゴールドフィンガー)
ハロルド坂田(オッドジョブ) オナー・ブラックマン( プッシー・ガロア:空中サーカス団長)
シャーリー・イートン (ジル・マスターソン:金粉を塗られて殺害される姉)
タニア・マレット(ティリー・マスターソン:オッドジョブの帽子で殺害される妹)
マイケル・メリンジャー バート・クウォーク セク・リンダー
バーナード・リー(M) デスモンド・リュウェリン(Q) ロイス・マクスウェル(マネーペニー)
製作国:イギリス
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コメント
合衆国保有の金塊を放射能汚染させて自ら所有する莫大な金の値上がりを図る資本家ゴールドフィンガー。
その企てを阻止しようとするジェームズ・ボンドら米英の情報部。
もちろん美女がたくさん登場。ボンドのユーモアや博識も健在。
ボンドカーはアストンマーチンに変更されました。
映画化三作目。ここから純娯楽色が強まります。
原作者イアン・フレミングさんの007シリーズ著作は全て、しかもたぶん刊行順に読んでいます。
『カジノ・ロワイヤルCasino Royale』、『死ぬのは奴らだ Live and Let Die』 、『ムーンレイカー Moonraker』、『ダイヤモンドは永遠に Diamonds Are Forever 』『ロシアから愛をこめて From Russia, With Love』 、『ドクター・ノオ Doctor No』、と続いて第七作がこの映画の原作となった『ゴールドフィンガー Goldfinger 』でした。
中学生〜高一の頃にまとめて読んだのですが、『ゴールドフィンガー』あたりから飽きてきました。もともとリアルなスパイ小説ではないのですが、少し荒唐無稽がすぎる、というか、フレミングさん自身の(このシリーズの)限界だったのでしょう。
一方、ショーン・コネリーさん主演の007シリーズの映画(全六作)も全て観ています。
皮肉なことに、小説では飽きてきたきっかけとなった『ゴールドフィンガー』でしたが、映画では一番好きな作品になりました。
(小説刊行の順に映画化されたわけではありません)
フィオートノックスを放射能汚染する、
そしてそのために毒薬を空中散布する、
などという無理筋の設定にはなっていますが、そもそも殺人許可証を持つなどという設定そのものが絵空事なのですから、構わないのではないでしょうか。
ショーン・コネリーさんが前二作よりも渋みを増し(by 妻)、次々と変わる展開が飽きさせません。
それに何よりもシャーリー・バッシーさんのあの歌唱。
中学生の頃、深夜ラジオで毎日毎日流れてきたために、夜の匂いとともに私の人生の大事な記憶になっています。
James ReedさんのYoutubeから
そして忘れてはならない日系米国人レスラー、ハロルド坂田さんのあの笑顔と帽子。
坂田さんはかつてのロンドンオリンピックで銀メダルを獲ったウェイトリフティングの選手だったのです。
批評
学校だったのです、007シリーズは。
世界の美しい景色や色々な民族の文化、
自動車や航空機など新しいマシン、
英国人の立ち居振る舞い、
中でもユーモア。
本作にも英国流ヒューモアはたくさん登場しますが、
縛り付けられたボンドがレーザーで股から真っ二つにされようかというとき、
「デモンストレーションをありがとう」と強がるような、
あのどこかトボけた上から目線のユーモアは、とても勉強になりました。
今の若い世代がいきなりこの作品を観たとすると、
私のこの高評価には驚かれると思いますが、
文化は積み重ねられていくものですので、
そこを理解していただければ嬉しいです。
Posted by gadogadojp at 10:00│Comments(0)
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