2018年10月10日

『デューン 砂の惑星』

データ
『デューン 砂の惑星』DUNE

評価:☆☆☆☆☆☆☆・・・
年度:1985年
鑑賞:2018年BS/CSで視聴。
監督:デヴィッド・リンチ
原作:フランク・ハーバート
音楽:ブライアン・イーノ、TOTO
俳優:カイル・マクラクラン ホセ・ファーラー ポール・スミス フランチェスカ・アニス スティング 
   ショーン・ヤング ブラッド・ドゥーリフ ジャックナンス マックス・フォン・シドー 
   シルヴァーナ・マンガーノ
製作国:アメリカ
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『デューン 砂の惑星』

Universal Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ


コメント

1985年、、、実生活がかなり忙しすぎる頃の封切りでした。
気にはなっていたのですがスクリーンで見ることは叶わず、結局2018年になってようやくTV画面で。
自業自得とはいえ、これはかなり残念なことでした。
なにせ、少年のようなカイル・マクラクランさんがクーパー(『ツインピークス』)に見えてしまうのですからやんぬるかな。
リアルタイムで観ていれば驚きに満ちていて、あの『スター・ウォーズ』に(私の中で)肩を並べていたに違いありません。

とはいえ、それは言っても仕方がないこと。
ようやく鑑賞できたことを喜びましょう。


個別俳優的にはカイル・マクラクランさんが見られて満足です。
それに加えて『ブレードランナー』のレイチェル、あのショーン・ヤングさんの登場が嬉しい。
シルヴァーナ・マンガーノさんまで出演していて、もう天に昇ります、は大げさですが。


俳優たちは様式的な、ステレオタイプな演技をしています。
平坦な表情、少ない表現動作、大げさなアクション。
あのホセ・ファーラーさん、マックス・フォン・シドーさんが木偶の坊みたい。
(スティングさんの演技を標準にしているのか、と一瞬疑ってしまいました。
冗談です、スティングさんごめんなさい。悪役として浮遊感のある、いい雰囲気出してましたよ。)
それもこれも、デューンという惑星で繰り広げられるオデッセイを強調するためでしょう。
惑星の救世主が、悪人たちを蹴散らしてついに君臨する勧善懲悪物語。


巨大な虫が守る?産み出す?スパイスの謎は詳しく語られることがありません。
とても知りたいと思いました。
総じて、膨大な情報量を、わずかな時間に詰め込んだ映画でした。

けれど、少しだけ自分を1985年に戻す努力をして観てみると、
壮大な物語と奔放なイマジネーションに心踊るのです。
特に虫です。虫には取り憑かれます。
リメイク話があるようですが、CGなど使いすぎて端麗・端正な映像にならないよう願いたいと思います。
どこか野暮ったい粒子の荒い印象のあるところが本作の魅力だと思いますから。


この映画が示したイマジネーションの数々は、どれもこれも既視感に満ちています。
ということは、以後の多くのSF映画がオマージュしたということになります。
遅れて観ると、そういう楽しみはありますね。



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Posted by gadogadojp at 10:00│Comments(0)映画
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