2018年08月04日
『ユメ十夜』
データ
『ユメ十夜』
評価:☆☆・・・・・・・・
年度:2007年
鑑賞:封切り時にスクリーンで鑑賞。2018年BS/CSで再視聴。
監督:第六夜:松尾スズキ
原作:夏目漱石
俳優:第六夜:阿部サダヲ TOZAWA 石原良純 伊勢志摩
製作国:日本
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コメント
監督十一人を起用したオムニバス作品。
総体として残念な映画です。
私は原作『夢十夜』が好きですし、
山下敦弘監督、西川美和監督、などとずらり並ぶ豪華な顔ぶれに
やはり少しは期待して映画館に足を運んだのでしたが。
現代の映画監督が夏目漱石の『夢十夜』からインスパイアされた映像を制作したのでしょう。
ですからタイトルも夢ではなくユメ。
その意図は良いのですが、
如何せん、原作に漂う文化的な香りのレベルに達していない中途半端な出来栄えでした。
漱石さんが涙を流すのも無理ありません。
せめて「ユメ」らしく徹底的にシュールに作ればいいものを
CGなどもチープな印象で、観客の遊び心もくすぐりません。
この失敗の一因は、短編映画に慣れない諸監督の未熟さもあったのでしょうが、
やはり根本的には企画の安易さが原因でしょう。
同じように評判の良くない黒澤明監督の『夢』の方が、少なくともシュールさと映像の美しさでは勝ります。
中で松尾スズキ監督の手になる第六夜運慶の章は、
原作の筋立てを尊重しつつ、
現代的な要素とフュージョンさせてかなりの成功だと思います。
夢であるにも関わらず、一つの物語として自立している印象は、まあ原作のおかげなのですが、
松尾さんは手堅くブレずにシンプルに作りました。
短編映画は焦点を絞らなければなりません。
その意味で、運慶役にダンサーTOZAWAさんを起用したことが成功した最大の要因でしょう。
彼の所作は美しくまた力強くて、観客の目を釘付けにします。
私も、現代に運慶が生きているなら彼をおいて他には、、などと思い込ませられましたから。
rubiksub30さんのYouTube画像
他の作品には、市川実日子さん、松山ケンイチさん、戸田恵梨香さんらの初々しい姿が見られますので、
それだけを楽しみにDVD鑑賞されるのも、ま一興かとは思います。
『ユメ十夜』
評価:☆☆・・・・・・・・
年度:2007年
鑑賞:封切り時にスクリーンで鑑賞。2018年BS/CSで再視聴。
監督:第六夜:松尾スズキ
原作:夏目漱石
俳優:第六夜:阿部サダヲ TOZAWA 石原良純 伊勢志摩
製作国:日本
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コメント
監督十一人を起用したオムニバス作品。
総体として残念な映画です。
私は原作『夢十夜』が好きですし、
山下敦弘監督、西川美和監督、などとずらり並ぶ豪華な顔ぶれに
やはり少しは期待して映画館に足を運んだのでしたが。
現代の映画監督が夏目漱石の『夢十夜』からインスパイアされた映像を制作したのでしょう。
ですからタイトルも夢ではなくユメ。
その意図は良いのですが、
如何せん、原作に漂う文化的な香りのレベルに達していない中途半端な出来栄えでした。
漱石さんが涙を流すのも無理ありません。
せめて「ユメ」らしく徹底的にシュールに作ればいいものを
CGなどもチープな印象で、観客の遊び心もくすぐりません。
この失敗の一因は、短編映画に慣れない諸監督の未熟さもあったのでしょうが、
やはり根本的には企画の安易さが原因でしょう。
同じように評判の良くない黒澤明監督の『夢』の方が、少なくともシュールさと映像の美しさでは勝ります。
中で松尾スズキ監督の手になる第六夜運慶の章は、
原作の筋立てを尊重しつつ、
現代的な要素とフュージョンさせてかなりの成功だと思います。
夢であるにも関わらず、一つの物語として自立している印象は、まあ原作のおかげなのですが、
松尾さんは手堅くブレずにシンプルに作りました。
短編映画は焦点を絞らなければなりません。
その意味で、運慶役にダンサーTOZAWAさんを起用したことが成功した最大の要因でしょう。
彼の所作は美しくまた力強くて、観客の目を釘付けにします。
私も、現代に運慶が生きているなら彼をおいて他には、、などと思い込ませられましたから。
rubiksub30さんのYouTube画像
他の作品には、市川実日子さん、松山ケンイチさん、戸田恵梨香さんらの初々しい姿が見られますので、
それだけを楽しみにDVD鑑賞されるのも、ま一興かとは思います。
Posted by gadogadojp at 10:00│Comments(0)
│映画
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