2018年04月08日

『ザ・ウォーカー』

データ
『ザ・ウォーカー』
評価:☆☆☆☆・・・・・・
年度:2010年
鑑賞:2018年BS/CSで初視聴
監督:アレン・ヒューズ
俳優:デンゼル・ワシントン ミラ・クニス ゲイリー・オールドマン
製作:アメリカ
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『ザ・ウォーカー』





コメント

ゲイリー・オールドマン目当てで見たのだけれど、
予想を超えて面白かった。

終末映画かと思いきや、始まりの物語だった。

デンゼル・ワシントンの身のこなしはとても良く、
ミラ・クニスには惹きつけられる魅力があった。

概略のストーリーや風景はお子様向き、あるいはステレオタイプの陳腐な出来栄えで、
新しい観点は何一つない。

しかし聖書が点字版だとは、正直驚いた。
そのための暗示・伏線がしっかりと描かれていたことを思い出し、
再び驚いた。

たいした話ではないのに結末で驚かす、、、
これをゴーストバスターズパターンと名付けよう。



批評

初めに言葉ありき

ソクラテスも孔子も書物は著さなかった。
アイヌに至っては民族として文字を持たなかった。

肉体から発せられる言葉は、肉体の霊魂の力を含んで相手の細胞液の芯まで浸透する。
周囲の人間はもとより、木々や水をも震わす。

文字や書物にその浸透力は無い。
しかしそのエネルギーを蓄えているバッテリーだと言える。
いつか発語される日を待っている。
いったん言葉に乗せればたちまち発電を開始する。

私はそういう普遍を信じているから、
たとえキリスト教の聖書であろうと(私は無宗教)、
聖書をアメリカ大陸の西へと運ぶイーライ(ウォーカー)の物語は
わたしたちにも少しばかり届く。

これは創世記の物語なのだ。

しかし私なら何を運ぶのだろう。
支配を望む悪漢も<それ>を欲しがるだろうか。



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Posted by gadogadojp at 10:00│Comments(0)映画
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