2018年04月09日

『この世界の片隅に』

データ
『この世界の片隅に』
評価:☆☆☆☆☆☆☆☆・・
年度:2016年
鑑賞:封切り時スクリーンにて
監督:片渕須直
原作:こうの史代
声優:のん(能年玲奈) 
製作:日本
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『この世界の片隅に』

パンフレットより


コメント

大阪梅田「シネ・リーブル」に
声優のん(能年玲奈)さんを応援しようと行ったのでしたが、
とてもとてもいい映画でした。
どなたにもおすすめします。
子供たちには特に。

幻想をまじえながら
戦前・戦中の広島市や呉市の日常生活が淡々と描かれるのですが、
美しくなつかしい画像が胸をつかみます。
登場する数々のふつうの家庭料理、街並、服装が愛おしくなります。
そう、ハコベだってスミレだって食べられる。

その平和な日常生活に戦争という暴力が襲いかかり、
登場人物にはあたりまえに悲しい出来事が続きます。
でも残った人は生きていかなければなりません。

映画は決して政治的なメッセージを語らず、
あの時代に生きるとはどういうことだったのか、観客に追体験させてくれます。

「ボーっとしていると言われ続けた」絵の上手な主人公すずちゃんが、少女から大人に変わっていく物語。
のんさんの心のこもった広島弁は聞く価値があると思います。

クラウドファンディングで生まれたこの映画、
わたしも参加したかったな、とふと思いました。


『この世界の片隅に』




批評

細部から大きな流れまで、書きたいことはたくさんあるのですが、
2018年という時代にはとても書けません。短く書けません。
したがって批評はいずれまた、ということにしておきます。

ただ日本の、いえ世界の若い人たちに一言お伝えしておきたいのです。
年配者の誰もが言いそうなよくあるセリフですが、、、

あなた方の命は運が良かったから授かりました。
私の父も母も、あの戦争の時代、ただただ運の良さで生き延びました。
その結果いま私はここにいます。
いま世界で生きている人はすべて、親や祖父母の運が良かったからです。
だからあなた方もそこにいます。

交通事故や天災、そして病気も運次第なのかもしれませんが、
戦争とは違います。
なぜなら、戦争は止められるからです。
いまあなたが戦争にNO!と言うことで。

<戦争を生き延びる幸運>など、ハナからあってはならないのです。



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Posted by gadogadojp at 10:00│Comments(0)アニメ映画
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